2018.10.23
変形性膝関節症
変形性膝関節症と言われたが、手術はしたくない
膝の曲げ伸ばしがツラい
階段の上り下りができない
膝に違和感が常にある
膝が曲がったまま伸びない
変形性膝関節症は膝の軟骨がすり減ることで起こると考えられています。
歩行時の1歩目、階段の昇り降りに痛みを伴うことが多く、また症状が進むと膝に水(水腫)が溜まります。膝を伸ばし切ることが難しくなり、また、正座のような膝を深く曲げる動作も困難になります。変形の程度が進むと、膝がO脚変形することが一般的です。(X脚変形もあります)また、中年以降の女性に最も多いとされています。
関節の軟骨がすり減るのは、一般的に加齢に伴うといわれています。
ただし、全ての方が加齢とともに膝の痛みに悩むわけではないため、日常生活での過ごし方に左右されると思われます。
不良姿勢、O脚X脚などは、放っておくと変形性膝関節症に移行するといわれています。
変形性膝関節症は、変形の進行度によって5段階にわけられます。(数字が大きいほど進行していることを指す)
一般的には、膝関節の隙間が一部なくなると(3段階目)、骨同士がぶつかる為手術を勧められます。ただ、1~2の段階でも、日常生活に支障が出るほどの痛みがあることが多いです。「軟骨がすり減って痛い」といわれますが、軟骨には神経・血管がないため、軟骨そのものが痛みを出しているわけではないといえます。
変形の影響で、関節が正常に動かなくなり、その結果膝周辺の筋肉や軟部組織に負担が掛かり、それらが痛みを起こしていると考えるべきです。早期のうちに膝関節の動きを取り戻すことが症状改善の第一歩であります。また、膝関節の動きの異常を放置することは、膝への負担が大きいので変形の進行を加速させるリスクになります。
変形の進行度が早期の場合、膝関節の動きをできる限り正常に近づけて、膝周辺の筋肉や軟部組織への負担を減らしていくことが大切です。また、膝への荷重の掛かり方が安定しないので、股関節や骨盤、足首なども調整して、可能な限り膝への負荷を減らしていくことも併せて必要です。
変形の進行度が3段階目以上になり、手術をすることになれば、膝が腫れている場合はなるべく早く腫れを引かせるようにすることが重要です。
変形の進行度が早期の場合、膝関節の動きをできる限り正常に近づけていくことが重要ですが、一般的にはストレッチ、トレーニング、電気療法など、自発的に膝を動かすか疼痛緩和を目的としたものがほとんどです。
当院では、まず関節そのものに徒手的にアプローチして効果的に膝関節の動きをつくっていきます。関節の動きを正常に近づけるには、関節そのものに必要な動きを覚えこませることが効率的です。また、歩行時の膝の負担を減らすために、骨盤や股関節、足首などにもアプローチをします。多くの場合、これらの部位に「動きの問題」があり、膝に負担を掛けている要因になっています。
たとえ、変形があっても手術をしなくて済むように、また、万が一手術になってもその後のリハビリが上手くいくようにサポートいたします。