2018.10.23
胸郭出口症候群
腕を挙げると手に痛みやしびれが走る
常に腕にだるさやしびれがある
常に手が冷たく感じる
腕に鈍い痛みがある
スポーツで肩を傷めてから、プレー中に腕がだるい
胸郭出口症候群は、首から腕に向かう神経の通り道である「胸郭出口」で、神経が圧迫されたり絞めつけられたりすることで起こります。腕に向かう神経(腕神経叢)が圧迫または絞めつけられているので、腕の痛みやしびれ、冷感などの症状が一般的です。なで肩体型の方に多いですが、いかり肩やスポーツなどで肩を傷めた方にも起こると言われています。
胸郭出口症候群は、胸郭出口が狭くなることで起こると言われていますが、狭くなる原因は主に3つあります。
斜角筋症候群
首の前方から第一肋骨につながる、前斜角筋と中斜角筋という筋肉があります。
前斜角筋と中斜角筋の間にはすき間(斜角筋隙)があり、このすき間に腕に向かう神経が通っています。
前斜角筋と中斜角筋の緊張が強くなることで、このすき間が狭くなり神経を絞めつけてしまいます。
肋鎖症候群
斜角筋隙を通過した神経は、次に第一肋骨と鎖骨の間(肋鎖間隙)を通ります。
なで肩のように、鎖骨と肩甲骨が下に移動した状態(下制)では、肋鎖間隙が狭くなるため神経が圧迫されます。
過外転症候群
肋鎖間隙を通過した神経は、胸の筋肉である小胸筋の下(小胸筋下間隙)を通過します。
小胸筋が強く緊張した状態で腕を横から挙げると(外転)、神経に絞めつけられる力と引き延ばされる力が加わります。
つり革を握るなど肩を挙げる動作や重たいものを持つ動作、投球動作などで症状が出ます。
当院の胸郭出口症候群の治療は、主に首・鎖骨・肩甲骨・肩の動きの改善を図ります。一般的に、胸郭出口症候群は筋肉の過緊張や骨の配置の異常が原因なので、筋肉の緊張を解いたり骨配置を矯正するようなことが多いです。しかし、胸郭出口症候群の患者様のお体をよくみると、首・鎖骨・肩甲骨・肩の関節の動きに異常を見受けられます。
動きの異常というのは、単純に動く幅が足りないということもありますが、動き方がおかしくなっており余計な動き(代償動作など)が出ていることもあります。これらの動きの異常が、筋肉の過緊張や骨の配置異常をもたらす結果になります。
動きの異常に対しては、筋収縮後のリラクセーション作用を利用することで、正しい動きを学習させていきます。腕を挙げると痛みやしびれがある方、スポーツでのプレー中に腕がだるくなる方、手先が冷たく感じる方は、ライフ鍼灸整骨院まで一度ご確認ください。